”スロー・トレード”世界異変? [経済]
貿易の専門家の間でささやかれている
”Slow Trade(スロー・トレード)
世界経済の貿易量の伸び悩みを表す言葉で・・・
異変が起こるのではないか?と注意を促している。
スロー・トレードは、昨年末、IMF(国際通貨基金)や世界銀行の
エコノミスト達が世界貿易に関するレポートの中で用いた表現。
貿易量に着目するとWTO(世界貿易機関)の発表による、去年一年間の
世界貿易量の前年比の伸び率は2.8%の増加にとどまり、
GDP(国内総生産)の成長率の伸びを下回った。
2012年から2014年までの3年連続で、GDPの伸び率を下回ったのだ。
このことが異変?なのかどうか・・・密かにささやかれている問題点。
1995年から2011年までの約15年間は、ほとんどの年で
貿易量の伸びがGDPの伸びを大きく上回り、
2年連続で下回ることはあっても
今回のように3年連続で下回ったのは異例のようだ。
貿易量が成長率を下回るこのような状況を
”スロー・トレード”と呼ぶらしい。
では、世界で何が起こっているのだろうか?
①2つの経済大国、アメリカと中国の輸入の減少
アメリカは、シェール革命で、国内のガス田・油田の開発が進み、
中東からの資源輸入を大きく減らしている。
急成長を遂げた中国は、経済成長が減速し、エネルギー、
設備関連の輸入が減少している。
②中国の内製化・・・高度な部品を作る技術が乏しかったので、
海外からの部品輸入に頼っていたが、技術力の向上により、
輸入依存から脱却したようだ。
③アメリカ製造業の国内回帰・・・アジアなどに工場を作り、
サプライチェーンを進めてきた企業が、人件費の上昇や
国内での安価なエネルギーの調達により生産を
アメリカに戻す動きが活発化している。
以上のような変化がなぜ問題視されているのか?
専門家の間で心配され始めているのが
”スロー・トレード”の裏に”内向き志向”が関係していないか?
保護主義的な動きが出ないか?ということに注目しているらしい。
WTOが確認した2009年から2014年までのG20メンバーによる
新たな貿易上の規制行為は、228。
例えば、インドネシアが鉱物資源を加工せずに輸出することを
禁じた措置。
ニッケルの生産で約10%の世界シェアを占めるインドネシアの
事実上の禁輸によりニッケル価格は上昇した。
インドネシアからすると、付加価値を付けた加工品を輸出することで
産業の発展を狙いたいということだが、世界的にみると
貿易の停滞につながる。
頻発するテロの影響も、考えられる。
国家間の関係悪化が貿易停滞を生む可能性があるからだ。
世界のどこで起こるかわからないテロの猛威が拡大すれば、
海外進出に待ったをかける企業も増えるだろう。
”スロー・トレード”が一時的なものなのか?
負のスパイラルが始まっているのか?
警笛をならしているのかもしれない。
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これから副業を考えている人は必見!
マイナンバー制度導入で不安を感じている人は
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※サイトは予告なく閉鎖されます。
ウピコ
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世界貿易量の前年比の伸び率は2.8%の増加にとどまり、
GDP(国内総生産)の成長率の伸びを下回った。
2012年から2014年までの3年連続で、GDPの伸び率を下回ったのだ。
このことが異変?なのかどうか・・・密かにささやかれている問題点。
1995年から2011年までの約15年間は、ほとんどの年で
貿易量の伸びがGDPの伸びを大きく上回り、
2年連続で下回ることはあっても
今回のように3年連続で下回ったのは異例のようだ。
貿易量が成長率を下回るこのような状況を
”スロー・トレード”と呼ぶらしい。
では、世界で何が起こっているのだろうか?
①2つの経済大国、アメリカと中国の輸入の減少
アメリカは、シェール革命で、国内のガス田・油田の開発が進み、
中東からの資源輸入を大きく減らしている。
急成長を遂げた中国は、経済成長が減速し、エネルギー、
設備関連の輸入が減少している。
②中国の内製化・・・高度な部品を作る技術が乏しかったので、
海外からの部品輸入に頼っていたが、技術力の向上により、
輸入依存から脱却したようだ。
③アメリカ製造業の国内回帰・・・アジアなどに工場を作り、
サプライチェーンを進めてきた企業が、人件費の上昇や
国内での安価なエネルギーの調達により生産を
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新たな貿易上の規制行為は、228。
例えば、インドネシアが鉱物資源を加工せずに輸出することを
禁じた措置。
ニッケルの生産で約10%の世界シェアを占めるインドネシアの
事実上の禁輸によりニッケル価格は上昇した。
インドネシアからすると、付加価値を付けた加工品を輸出することで
産業の発展を狙いたいということだが、世界的にみると
貿易の停滞につながる。
頻発するテロの影響も、考えられる。
国家間の関係悪化が貿易停滞を生む可能性があるからだ。
世界のどこで起こるかわからないテロの猛威が拡大すれば、
海外進出に待ったをかける企業も増えるだろう。
”スロー・トレード”が一時的なものなのか?
負のスパイラルが始まっているのか?
警笛をならしているのかもしれない。
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ウピコ
2015-05-08 21:23
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